経営コンサルの割安株分析

現役経営コンサルタントが中長期保有を前提に中小型株を中心に分析。自身の専門性や調査・分析範囲(能力)に限界がある中で、様々なバックグラウンドを持つ方々との意見交換を行うことで、割安株への投資を実現することが目的です。

ユニゾホールディングス(3258)2017年3月期決算

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4月27日に当ブログでも分析を行ったユニゾHDの2017年3月期決算が発表されました。

www.con-invester.com

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FY17決算結果

結果は、売上高、営業利益は共に前年同期や半年前の予測を上回る水準でしたが、当期純利益は逆にどちらも下回る水準となりました。

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僕自身ユニゾHDに投資しているため、少しヒヤッとしましたが、株式市場は大幅反発という形で反応しました。

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大幅反発の理由

では、なぜ大幅反発したかと言うと上記2つの理由だと考えられます。
(真相は誰にも分かりませんが。。。)

①中期目標の1年前倒し達成

まず2015年3月に発表した中期経営計画の前倒し達成です。
皆さんご存知の通り、約束を守る人は信頼されます。
99%の会社が中期計画にて成長を語る中で、約束を守った会社のみが、その成長を信頼して貰えるのです。

「きっとユニゾHDなら次期中計もしっかり達成して株価を上げてくれるだろう(もしかしたらまた前倒しでの達成もあるかもしれないし・・・)」
そんなユニゾHDへの信頼が株価を牽引していそうです。

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FY18の強気決算

ただ単に強気なだけでは"ビッグマウス"と揶揄されてしまいますが、結果が伴っていれば、人々は途端にスター扱いします。
実際、ユニゾHDはかなり強気な予想を発表しています。

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前述の通り、「中期計画の前倒し」が相まって「この強気決算でも達成してくれるかも」という思惑買いを誘っていそうです。

以前の記事で記載した通り、ユニゾHDには財務的な懸念が存在します。

その中で、本中期経営計画では特段財務に関する方針が明記されていなかったので、投資方針は下記の通り変わらずというところです。

約1年前にも6,000円台を付けていることからも、十分説得力がある水準ではないでしょうか。

やはり財務のところが少し気になりますが、ここまで見てきたように、あれだけ事業で収益をあげられるのはとても魅力的です。

ですので、自分のポートフォリオと相談しながら、財務状況の改善具合に応じて徐々に保有割合を増やしていくという投資方法が望ましいのではないでしょうか。