経営コンサルの割安株分析

現役経営コンサルタントが中長期保有を前提に中小型株を中心に分析。自身の専門性や調査・分析範囲(能力)に限界がある中で、様々なバックグラウンドを持つ方々との意見交換を行うことで、割安株への投資を実現することが目的です。

中小型株のパフォーマンス

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これまで理論的に中小型株の魅力についてお話ししてきましたが、
今回は数字の面で中小型株のパフォーマンスについて書きたいと思います。

中小型株のパフォーマンス

下記は規模別の国内株価指数ヒストリカルグラフです。

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大型株:時価総額と流動性が高い、上位100銘柄(TOPIX100の算出対象)
中型株:大型株についで時価総額と流動性が高い、上位400銘柄(TOPIX Mid400の算出対象)
小型株:大型株・中型株に含まれない全銘柄(TOPIX Smallの算出対象)

パフォーマンスは小型株⇒中型株⇒大型株の順になっており、中小型株が大型株よりも優れたパフォーマンスであることの証左になります。 

中小型株ファンドの実力

下記記事に中小型株を中心に投資を行うベイビュー・アセット・マネジメントが日経平均を大きく上回る成績を残したことが記載されています。
(当ファンドは日経平均が今年に入ってから一進一退となる中でも年初来で約9%上昇)

www.nikkei.com

 但し、ファンドともなれば多くの資金を運用する必要があります。
(パフォーマンスが高ければ資金が止めどなく流入してくるため)

 同社の場合は既存ファンドは資金が増えすぎて、運用に弊害が出ないよう2月に資金受け入れを停止したばかりであるそうです。

 従って、中型株のパフォーマンスが高いことは自明であっても、ファンドの参入には事実上の制約があり、個人投資家にとって魅力的な市場が消えることはないのです。